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昨日ケーエム縫製さんよりカラーカシミアのケープトレンチ、
追加生産分を納品していただきました!

このカシミア生地は北京で仕入れ、
帰国後すぐに工場へ送られたため、久々の対面です。
やっぱり美しいわ〜…ぬめるような光沢とツヤ感はカシミアならでは…!
ナデナデ

ノーブル!ノーブル!ノーブル!
今年の新色、濃紺!
これは最高に上品な紺色。
黒とならべてやっと紺色とわかるかも?ぐらいの深〜〜〜い紺色です。

毎年人気のパープルは今年はベルトを黒に変更しました。
ベルトは黒


ティファニーブルーは都合により2着分のみしか仕入れられませんでした。。。
あるだけ全部もらったんですけど、今年は染めてないといわれました。
違う水色をゴンゴン勧められたんだけど、それは「不要。不要。」です。
来年も染めないかもしれないので、
もしかしたらもう手に入らないかもしれません。

他にもオレンジとか黄緑とか
信じられないぐらいたくさんのカシミアがあるんですが、
なんで日本に入ってこないんだろうな…不思議。
カラフルなコートを着こなすヨーロッパ向けなのかもしれません。

このカラーカシミアの生地屋さんは、北京の広大な生地街の中にあります。
もうほんとにぐるぐる歩くうちに偶然見つけて、
もうこのエリアではここしか行ってない、ってくらいお気に入りのお店です。

社長は広州の人で、『支那そばや』のあのいつも怒ってる佐野さんに似ている。
でも全然怒ってません(あたりまえか)。
おととし初めて行ったとき
「豆を食え!豆!生地は安く買えるし豆も食えていい店だろう!ワハハ!」
と言っていたあの社長。
あと、榊原郁恵似の優しいお姉さんがいます。この人ほんとに優しいの!
私もサリーもこのお姉さんすごく好き。
無駄に愛想笑いとかしない中国の人ですが、
彼女はいつもニコニコしててくれる。

お店からタクシーに乗るまでのちょっとの距離の間、ついてきてくれて
「重いから持つわよ」とスーツケースを運んでくれたんですが、
車輪に糸くずの塊(汚い)が巻き込まれちゃったんですね。
で、全然引けなくなっちゃったんだけど、
それを素手でむしったり近くの店のはさみを借りに行ったり、
その店の人も出てきてアーだコーだと5分以上格闘して、やっと糸くず取れた〜!
やった〜!!とか、そういう優しさ。泣けるわ…
来年も会いたいものです。行けたら行きたいけど。

そんなこんなでエッサッサ〜ホイサッサ〜と運んできた生地が
立派なコートに姿を変えました!

前回お届けしたお客さまから、ほんとにたくさん嬉しいメールを頂戴して、
おひとかたおひとかたにご返信したいのですが滞っております。すみません!
ほんとにうれしいです!!!
でもでも、皆様にこうして商品をお届けできているのは
わたし一人の頑張りではありません。
私が代表でメッセージを受け取ったと思っていますので、
お客さまの声を製造していただいた工場へも届けさせていただきました

お買い物をする時は製品しか見ていないので、
あまり製造の現場のことまで考えたりしないと思うんですが、
今回はちょっとに工場について。

わたしが販売員をしていた頃、お客さまから、
お買い物をしていただいた上にありがとうと言ってもらえるのが
本当にうれしかったんですね。
それだけで足の痛みも空腹も全部吹っ飛ぶくらい、
「ありがとう」って、ほんとにうれしい一言なんです。

しかしながら、生産の現場(工場)には
そのお客さまの「ありがとう」の声というのが、直接届くことがまずないんです。
生産の現場ではきちんとしたもの納期通りに作るのが当然で、
ちょっとでも不良が出るとメーカーからはクレーム…、なかなか厳しい仕事です。
でもやっぱり「きれいに生産できた!」という仕事の上での満足感もあると思いますが、それプラス、自分が作ったものを手にしたお客様が喜んでくれている、ということを感じることって、自分の仕事に対してプライドや喜びや充実感を深く感じられる部分だと思うのです。
私なんて、いまもお客さまにありがとうって言ってもらえるからこそ
続けられているようなものです。

普通のアパレル企業ですと分業なので、
工場⇔本社・生産管理←(直接はつながりなし)→店舗・販売員⇔お客さま
なので、お客さまの声が工場に届かないんですね。
でもウチのような、直接販売するスタイルの小さな企業の場合は
「工場⇔私⇔お客さま」なので、今回のように皆さまの声をほやほやの状態で、
お届けすることができるので、
企業規模として仕事量はほんとに微々たる発注でしか貢献できないのですが、
それ以外の部分で「やりがい」を感じて受けていただいてるのではないかな、
と勝手に思っています。

あと今後生産をお願いすることがあったときも、現場の方々が
「あ。今日は注文の多いキモノ店さんのか〜。あそこはお客さまがすごく期待してくれているから、よし!がんばって作っちゃう♪」と思って、より張り切ってくれるんじゃないかとちょっと期待(笑)。

皆さんのお声が届いている国内工場で、丁寧に作られたケープトレンチは、
14日月曜日22:00より発売です!!
ぜひぜひよろしくお願いいたします!