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ほんとに気持ちのいい日が続いていますね。
これから梅雨入りまでが一年のうちで一番過ごしやすい季節かな〜。

さてみなさま今年の浴衣の用意はできまして?

私は地道に写経のような邪念のない気持ちで彫り進めていた型紙が完成し、
プロの職人さんに紗張りをお願いして型が完成!!
紗張りした型紙紗張りとはメッシュのような絹地を漆で渋紙に張って、型紙としての強度を上げるためのものだそうです。

紗は安価でより丈夫なナイロンのものもあるそうなのですが、水につけても伸びないので実際型紙を扱う職人の方々には好かれないらしい。
しかし紗張りすると一気に型紙らしさがアップ・・・!
ほんとに感動した!!
嬉しい!!

そして日曜日に染めてきましたよ!
お願いして綿絽と綿紅梅の生地で一反ずつ染めをお願いしました。
型紙を生地に置いて糊を伏せて・・・おがくずの上において、
染め台に乗せて染めて、洗って干して・・・と、
あたりまえだけどとにかく全部手作業!
糊の硬さから色の配合から、全部職人さんの勘と熟練の技・・・。
カッコよすぎる・・・!!

そしてこんな感じの仕上がりに!ジャーン!
綿絽に
浴衣らしく濃紺で、さっぱり一色で仕上げました。
暇を見つけて仕立てたら、全体像はアップしますね。

デザインは渾身の一枚です。
ほんとにこういうデザインの浴衣が欲しかったので、脳内にあるものをまず絵にして、2Dにして、それを彫って型紙作って染めて反物にして、それを仕立てて浴衣(3D)になるなんて、ほんと夢みたいだ・・・。
浴衣に仕立てたときのことを考えながら柄を置いたので、たぶんそんなに柄合わせには困らなそう。

一発目ですが死ぬほど気に入っています。
しっとり涼しげに浴衣らしい浴衣。
でもちょっと上質な素材で大人の浴衣。
一発目だからこその愛情ももちろんあります。

しかし今年は縫製などのことが全然進んでないので、
プレタ浴衣としての販売は無理です・・・。
すみません・・・!来年にはかならずや!!

でももし、この浴衣が出来上がった画像を見て、
「これちょっと欲しいわ!!」と思ってくださる方がいらっしゃったら、反物のみの受注販売も考え中です。
ご自身で縫うことのできる方や、ネットでも和裁の依頼も出来るみたいなのでそういうのを利用して仕立てるのもありでは、と思います。
夏に間に合えばいいのですが・・・。
なのでなるべく早く縫いますね!

プレタの浴衣は手軽ですがどうしても身幅が大きくて身丈も長すぎることが多く、
このせいで自分で着られない若い人が多いのじゃないかと思うんですが・・・。