オリジナルのキモノアイテムを製造・WEBにて販売。
2016年12月10日でCLOSEいたします。
12年間ありがとうございました!

お問い合わせなどはメールでお願いいたします。
info@kimonoten.com

注文の多いキモノ店ウェブサイト http://kimonoten.com

↓★2015年度をもちまして活動をお休みいたしました★
オリジナル浴衣ブランドPoisson d'or(ポワソンドール) http://poisson-dor.net

12月10日をもちましてCLOSEいたします

カテゴリ:
ご無沙汰しております

全く更新していない間も見に来てくださる方がいらっしゃって、
本当にありがたいです。

さて、タイトルの通りになりますが、
注文の多いキモノ店は今月10日をもちまして
クローズすることにいたしました

メッセージはサイトにも載せましたので
ご覧いただければ幸いです

http://kimonoten.com


ブログにもせっかくなのでもう少し砕けて書いておこうかな。

キモノはいまでも私にとって最大の娯楽です

着ると決まれば何日も前からコーディネートを考えたり
半襟を縫い付けたり綻びはないかチェックしたり
素敵な合わせ方ができるとうれしくて、
綺麗に着つけられると気分も上がりまくりで
所作や空気感や時空まで変わる最高のファッション

難しくて奥が深くて
着る側に常に努力や緊張や勉強の試練を与え続ける
こんな面白いファッションは他にはないと今でも思います

もっと気楽に楽しめばいいのかもしれないのですが
私はどうしても「普段着」ではない
お出かけ着であり、美麗な戦闘服のような「キモノ」が好きなんですよね…

そういう「自分を奮い立たせながら着るキモノ」というのは
こちらも貪欲に楽しむ姿勢で向かっていくことが求められるし
行きたいと思ったところにすぐに行ける状態であることや
気力も体力も、充実していてこそ楽しめるものなのだと
ヨレヨレの日々で思い知ることとなりました…

本当に無茶しながら、いろいろ失敗しながらも
楽しく着始めたのが28歳ごろで、ギリギリ若かったので
ブーツやハットを合わせてみたり面白い格好も楽しみました。

時間を見つけては着て、着付けの練習をして、遊んで、
そういう時間を楽しんだことで「特別気合を入れた非日常のおしゃれ」を
堪能できたことは本当によかったなぁと思っています。


そして40代になったいま、こどもたちの七五三に合わせて
久々に着た訪問着が、若い時よりきれいに着られたし、
我ながら似合ってたんですよ(笑)!
サイズを自分に合わせて直してあったのできちんと感もアップして、
鏡の中には「素敵な奥さま」が!

こどもたちの衣装も本当に可愛かった。
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手前が5歳の息子で真ん中が3歳娘。奥で千歳飴持ってるいるのが私です

ああやっぱりキモノっていいですよね。
ひさしぶりに非日常を楽しませてもらいました。
これからもキモノを長い目で楽しみたいと思います。


で、これからはアパレル畑へと帰ります。
前職の会社に販売促進部で復帰する運びとなり、
ドキドキの通勤生活が始まります


洋服の良いところはおしゃれへの意気込みもハードルも
キモノほど高いものではないし、
ふだんの「日常」の中で「ハレ」の気分を
毎日でも楽しめるところですよね

洋服も キモノも
ファッションは日常も非日常も楽しませてくれるもの
私の人生にも欠かせないもの

あらためてそう思うに至りました


12年間 本当に ありがとうございました

とってもとっても楽しかったです
たくさんの方々に支えていただき
そしてたくさんの方にご愛顧いただき
感謝の気持ちでいっぱいです


その感謝を込めて12月5日(月)の20時から
サンプルセールを開催します。
SALESALESALE


http://kimonoten.shop-pro.jp

販売予定の商品を載せていますので
よかったらぜひ見に来てくださいね!



みなさまのキモノライフが

これからも

より楽しく 素敵なものとなりますように!



注文の多いキモノ店 店主 円(madoka)

カテゴリ:
すっかり日中セミも鳴かなくなり、
夜に小さな虫の音が聞こえてくるようになりました。
9月になるとちゃんと秋が訪れるんですね…。

さて、ポワソンドールとして活動した最後の夏が終わりました。
無事、仕立て上がった浴衣を皆様の元にお届けできて、本当にホッとしてます。

そして、確かブランド始めた頃にどっかに書いた記憶があるわ…
と思いながら探したら、見つけました!
ポワソンドール発足時に書いてたのお知らせ用のブログ。懐かしい。
http://poisson-dor.jugem.jp
すごく熱いし、楽んで書いてる!いま読んでも楽しい。

探してた記事は、発足2年目、2009年に書いてました。

ポワソンドールの活動は本当に楽しいので、できる限り続けていこうと思いますが、
「じゃあ一生やっているのか?!」と言われたら
「一生は…やってないと思うよ…」と思ってしまう正直者。
だからこそ、100年ぐらいたった時に

ポワソンドールの浴衣は平成時代の2008年から20XX年までのあいだにだけ作られていた注染による本格浴衣。生産数が少量だったため、反物の状態で出てくることは非常に稀。明治期に確立された注染という染色技法で、当時の現代的なデザインを染めあげ、とくに着物好きの女性の間で好まれた」


とかナントカ、誰かに鑑定していただきたいものです。ワハハ!なにこの妄想。
好まれたいものですわ…着物好きの女性に。
とにかく後悔しないように、できる限りいろいろ全力投球で頑張ります!


なんというか、予言じゃないんですけど
そのとおりになれたかな、って思ってます。
後悔してることは何もないです。
本当に始めて良かった。
本当に楽しかった!

ポワソンドールは、小さなブランドながら
「大人可愛い」と「注染」と「浴衣でファッション」を融合させて、
着物を着ない人にも魅力を感じてもらえるくらい、表現できたと思います。
そういう提案ができたことが、とても誇らしいです。

そしてこれからも、
みなさんの夏を彩るのだと思うととても嬉しいです。

そしてこれからも、
夏が来るたびにどこかでポワの浴衣を着た方と
偶然すれ違うことを夢見ています!

本当にありがとうございました


最後にポワソンドールのサイト、
全柄のイラストのスライドショーがかわいいから見てみてくださいね

http://poisson-dor.net

カテゴリ:
3月中旬、祖母ミツエが永眠いたしました。

享年96歳。
老衰で眠るように亡くなりました。

祖母に何かあったら
見返そうと思っていたこのカテゴリに
こんな記事を書く日が本当に来るなんて。


葬儀は札幌でした。
祖母とは私が6歳のときから大学卒業後上京する22歳まで一緒に暮らしていました。
そこからは半年に1回ほどしか帰れなくなり、
10年ほど前から認知症の症状が少しずつ出てきて、
ここ数年は施設で生活することが多くなっていました。

息子が生後半年の頃に帰省して会って以来、
4年も会っていなかった祖母の顔はとても痩せていて
正直なところ「こんな顔だったっけ…?」と思ったのですが

ふと胸元で組まれている手と爪の形を見た瞬間に
「あぁ。おばあちゃんの手だ。」と涙がぼろぼろ出てきました。


大きな丸い爪で、
根元に白く山が出ていることが「健康の証」と自慢していた祖母の手。



料理を作ってくれる手。

わたしと妹がおおきくなるまでは
仕事で忙しい母の代わりに
毎日のご飯を作ってくれていました。

リズムに乗って包丁を使う手。
きゅうりを薄くスライスするときはいつも
「こんなの見なくたって切れるわ」と言って
わざと視線を外しながらものすごい速さでトトトトと切るんです。
それをドキドキしながら眺めたりしていました。


縫い物をする手。

祖母は縫い物や刺繍も上手でした。
孫6人中、女児が4人だったのですが
全員のリカちゃん用の布団や振袖まで縫ってくれました。

こどもの頃よく「円、ちょっと針に糸を通してくれないかい」と頼まれました。
老眼で見えにくくなっていたんだと思いますが、
針に糸を通した後、祖母の縫い物を眺めるのが好きでした。

私の浴衣を作ってくれる時も、
親指と人差し指をピストルのような形にして、
私の腕や背中の上を尺取虫のように動かしながら裄や着丈を測って
縫ってくれたのも思い出します。

そして小学校1年生の私にも
針と糸をもたせてくれて、縫い物を教えてくれました。

ただの布がポーチになるのがとてもとても楽しくて
「円は手先が器用だ」とよく褒めてくれました。

私は縫い物に夢中になって、フェルトでマスコットを作りまくったり、
自分でぬいぐるみののどに開いてしまった穴をかがったり、
お気に入りの靴下に開いた穴を繕ったり、
針と糸は、いつでも当たり前にわたしの側にあるものになりました。



字を書く手。

きれいな文字を書く人でした。
手紙やハガキもよく書いていました。
ときどき細い筆で半紙に目一杯文字を書く「写経」というのを
やっていました。最後の2文字目ぐらいで間違うと
「あ〜〜〜!!」と大きな声を出していました。
祖母の部屋から大声が聞こえる時はこのときと、
相撲中継のときでした。




小間物を作る手。

いつも何かを作っている祖母だったので、
きれいな千代紙を貼った小間物入れをつくったり、
みかんの皮を入れるチラシの箱なんかも
暇さえあれば折っていたように思います。
もちろん私も折り方を習って折ってました。



編み物をする手。

冬が近くなると祖母は編み物を始めました。
新しい毛糸で編み始めることはあまりなく、
まず何かを解いていたように思います。

「円、ちょっと手伝って」と言われるので
側に座り、肩幅くらいに広げた私の腕に、
祖母が解きたてのチリチリした毛糸をぐるぐると巻きつけて
大きな輪の束にしていきます。

それが終わると、今度は糸の端からくるくると巻き始めて、
私の腕からスルスルと毛糸が祖母の手元に吸い込まれて
きれいな丸い毛糸玉になっていくのを見るのが本当に楽しかった。

もちろん目を輝かせてみている私に、編み物も教えてくれました。
こどもの私には「目」の作り方が難しく、
何度もなんども教えてくれる祖母の手元をじっと眺めましたが、
毎年編み始めの頃にはすっかり忘れてしまっていて
目だけは作ってもらう方が多かったように思います。

メリヤス編み、ガーター編み、裏編み…目の増やし方減らし方。
祖母の説明と、手元を見ながら覚えました。
目が増えすぎたり、飛んでしまったら
「おばあちゃん直して」と持っていきます。

編み棒をスッと抜かれると「わ!」と思うのですが、
きれいなところまでポポポポポっと解いて、
目を拾うのをじっと見て、直し方を覚えました。
帽子やマフラーなどは私の冬休みの自由研究の定番でした。




わたしが祖母のそばにいるときは
その手元を眺めていた時間が圧倒的に長かったんだと
祖母の葬儀で、胸元で組まれた手を見て初めて気づいて
ボロボロボロボロ泣きました。


絵を描くことはひとりで楽しめることでしたが、
「モノをつくる」楽しさは、
祖母との暮らしの中で見つけたことでした。


祖母と孫という関係だったからこそ、
お互い過度に期待も甘えもせず、程よい距離感で
いろんなことを教えてもらえた気がします。


わたしが成長するにつれて
祖母は老いていきました。
正直、疎ましい時期もありました。

大学卒業後に上京して、
離れて暮らすようになって、
半年に1回ぐらいしか会えなくなって、

あんなにあんなに器用だったはずなのに、
家に飾られていた介護施設で塗ってきた「ぬりえ」は
たくさんはみ出ていて

それでもどんどん小さく可愛らしく、
そしてユーモラスに老いていく祖母のことを
なんとなく書き留めておきたくて、
このブログに「ミツエ」カテゴリを作ったのでした。


いつも夕食どきに毎晩ビールか梅酒を晩酌しながら
「あ〜しあわせ。おばあちゃんね、もういつ死んでもいいの。
朝起きてこないな〜と思ったら死んでたっていうのがいい」

たぶん祖母と食事したことがある人なら、
確実に全員聞いてるはずってくらい毎日のように言ってた通り、


眠るように、亡くなったそうです。

「おばあちゃん、すごいよね」と
久々に会った親族で、泣いたり笑ったりしながら、送り出しました。






ほんとうに

「ありがとう」

以外の言葉がでてきません。





最後に、祖母が古希の記念に作った句集「初鏡」より

『命かくありたし 風のなき落ち葉』

(意訳:風もない秋の日に はらりと枝から落ちた枯れ葉 
            わたしの命が尽きるときも こうでありたいものだ)

ありがとう またね

カテゴリ:

Thanks! See you again! Poisson d'or
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屋形船にご参加いただいた方へお土産でお配りした手ぬぐい。
アヤさんのイラストでポワソンドールの全柄とそれを纏うキュートな女子。
よく見るとあの人とかあの人とか…


ポワソンドールとしての活動は今年のでおやすみ、一旦終了させていただきました。

が、まだ秋にご注文頂いた分のお届けなどせっせとやっております。
まだ完全にホッと一息というわけではなく
これらのお届けを春に終えたころ、
やっと一安心できるのかもしれません。

※まだ寸法メールにご返信いただけてないお客様がいらっしゃいます。
 そろそろ反物が上がってきてますので、お早めにご返信をお願いします!


8年間、本当にあっという間でした。

もともと「自分が着たい浴衣を作りたい」というところから
始まっていったブランドなので、
「着たいな」という気持ちと、袖を通す機会がアンバランスないまは、
お休みさせてもらえるのはとてもありがたいことです。


なにより、

この8年間で、本当に、本当にたくさんのお客さまの夏を
ポワソンドールの浴衣や夏着物が彩ることができたこと。
本当にうれしく思います。

たくさんのお客様、ひとりひとりがいたから、続けられました。

夏の日差しの中、水槽でひらひらと涼しげに泳ぐ金魚のように
たくさんの方々が本当に素敵に
ポワソンドールの浴衣を着こなしてくださっている様子は
これからも楽しみにしておりますので、ぜひ来年以降も
活躍させてくださいね!

小さな小さなブランドにもかかわらず、いろいろな媒体で
素敵な方々にご着用いただけたのも嬉しかったです。

カタログの撮影も、たくさんの人に助けてもらいました。
1日でブワーっと撮るんですが、本当に毎回すごい勢いで
女の集合体というのはものすごいパワーのスパイラルが発生する!と思いました。

展示会だけでなく、
百貨店のポップアップショップやイベントに参加させていただき、
いろんな方と直接お話ができたり、そこからまた交友関係が増えていったり、
本当に楽しかったです。

今年の屋形船、みなさん楽しんでいただけたでしょうか?
私は今年はビールも飲めたし、みなさんの着姿に惚れ惚れしっぱなしでしたよ!
本当にありがとうございました!
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THANK YOU SOOOOOO MUCH!!

SEE YOU AGAIN

いつの日かまたね



千鳥格子銘仙をポリエステル生地で復刻します

カテゴリ:
すっかり肌寒くなりましたね!

しばらくお休みさせていただいてたWEBSHOPですが
久々にオープンします。

今回は新作のキモノを販売させていただきます。
1年前から生産の準備を始めてきました。
やっと形になって本当に嬉しいです。

先日発売になったキモノ姫も、
アンティーク着物好きならご存知、銘仙の特集でしたね。
私も、銘仙のあのめくるめくデザインの面白さ、可愛さ、柄の大胆さ、
そして抜群の着やすさなどにどんどんハマっていったものでした。

そんな中でも、私がもっとも着た銘仙はこの千鳥格子銘仙。
プチ贅沢

単衣だったにもかかわらず、着用回数は最多。
足元

アンティーク着物でありながら、街着として浮くことのないモダンさと、
帯の合わせやすさ、そして何より銘仙らしいほぐし織りの柄行き。
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もしこれが袷だったら、
何度袖を通していただろうかといつも思っていました。
「いつかシミ抜きもして、サイズも自分に合わせて袷に直そう」
と思ううちに、あっという間に10年以上経ってしまっていました。

そうこうしているうちに気づけば自分が40代を迎えて、
アンティーク着物との関わり方も少し変化してきました。

華やかなキモノの、その美しさにうっとりする感覚は変わらなくても
身に纏うには事前の気合いやら準備やらのハードルが
自分が思っている以上に上がっている感が、正直あります。

とにかく工夫して着るのが楽しかった時期を過ぎたら、
大人の着物姿としては、やっぱりサイズも着付けも綺麗に着たい。

着物姿というだけでも目立つうえに
アンティーク着物はさらに目を引くので、悪目立ちはしたくない。
そこをどうにかグイッと自分側に持ってくる面白さも知っているけれど、
大人だからこそできるアンティーク着物の楽しみ方をしたい。

着たら着たで楽しい時間が過ごせるのはわかっているのに、
そうこうしているうちに「ずいぶん着てない」ということ自体が
また着るハードルを上げてしまうんですよね・・・

でも、

この千鳥格子の銘仙は、なぜかいつでもどんなときでも、
ワンピースのように気負わず着られる、明日にでも着られる。
「着たくなったら、いつでもどうぞ」
そんな1枚として、いつも私の箪笥にいてくれました。

コーディネート次第で
可愛くもシックにも、
和にも、洋にも
こってりも、すっきりも、
どんな風にも楽しめるアンティーク着物。
変幻自在なこの一枚。

この千鳥格子銘仙は、大人の自分とアンティーク着物について
考えすぎてこんがらがってた私の頭の中を
スッとほぐしてくれた気がします。

これからもキモノをもっと楽しみたいから
この銘仙をより着やすいものとして復刻しようと決めました。

アンティーク着物をやっぱり着たいんです。
特別すぎる時じゃなくても、気合いを入れなくても、
お出かけ着の延長でアンティーク着物が着たい。
そしてあのアンティーク着物がもつ独特の高揚感も欲しい。

もし同じように思ってくださる人がいたら
それに応えられるものに仕上がりました、とお伝えしたいです。
復刻にあたり、柄の千鳥格子のサイズも微調整して、
小紋のキモノとして全体を見た時にバランスがよくみえる
理想的なサイズになりました。

ふらりと美術館
銀座のデパート
会食
年末年始
パーティー

どんな時でも、さっと着られて、
それでいて女っぷりがぐっと上がる柄行き。
千鳥格子のアンティーク着物。


いろいろ想いはありますが、
特設サイトを設けましたので、
ぜひご覧になっていただければ嬉しいです。

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発売は10日の22:00〜を予定しております。
どうぞ宜しくお願い致します。

いつも初心に帰ることができるKIMONO姫

カテゴリ:
今年も出ましたキモノ姫ー!


13冊目!

ゆっくり眺めた後の熱い勢いでこの記事を書きます。

いつもいつもキモノ姫が出るたびに思い出すのは
初めてキモノ姫を見たときの、あの衝撃

そこには私の知らないキモノがあった
私が着たいキモノがあった
それを100年前の人たちが着ていたということを知った

カラーの映像もカラー写真も残ってないから
昔のことをイメージするときは全部白黒やセピア色だった

でもアンティーク着物が
当時の女子たちがいまよりもずっと華やかで素敵なキモノで
いまの私たちと同じようにファッションを楽しんでいたことを教えてくれた

ドキドキが止まらず
毎日穴が開くほど眺めた日々

あれは恋
間違いなく恋だった
みんなアンティーク着物に少女のように恋をした

そこからの平成着物ムーブメントを引き起こしたのは
間違いなくあの1冊のキモノ姫

そこから今に至るまで
アンティーク着物はいつも私の心の中にある

いまは恋だけに浸れない日々ではあるけれど
初恋の人のように忘れられない

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カテゴリ:
久しぶりに更新します!
全然更新できてなくてすみません。

先日夜中に録画したコウノドリを観て
「本物…!ドラマではなかなかでてこない本物の新生児だ…!」と号泣していました。

ドラマに「はい生まれましたよ〜」ってでてくる赤ちゃんって福々しくて
「ハイ明らかに1ヶ月健診後!でもそうだよね…生まれたては使えないよね…」というような
気持ちになったりして感動し損ねたりすることがあったので、
びっくりして余計泣けました。

本物の新生児をドラマに使うってことは、
感染症予防のためにもいろいろ制限があるだろうし
あのスタジオ全部が多分暑すぎるくらいの温度に設定していあるだろうし、
医療関係者や新生児の生みたての母親や、
いろいろな人に協力してもらわないといけないわけで、
とにかくドラマの本気度に感激しました。漫画もいいけど、
ものすごい啓蒙ドラマになるだろうなと思います。

久々にこどもたちが生まれた時の写真を眺めて、
いろいろ思い出したところで、ふとブログ書こうかな…と思いまして。

私がいま何をやっているかというと、牛歩で仕事を進めつつ
シンプルに、お母さん業に割く時間が増えました。
頭の中に堂々とこどものことを置く時間が増えた感じです。

産後2年ぐらいは、想像以上にライフスタイルが激変してしまって、
自分のキャパシティの低さと、家事全般の下手さと、
こどもを見ながら何かをやるということがどうしてもできない不器用さに
自分自身びっくりしながら生きていたんですよね。
こどものことにしか目も手も心も行かないし、
こどもの可愛さと、その健康状態(肌の状態、便の状態から尿の回数まで)に
自分の心も乱されまくりで、本当どうやっていたのかあまり思い出せない。。

そうこうするうち生活の中で、
苦手なことにかかる部分を少しずつそぎ落としはじめて、
大好きだった仕事も無理がない量にしたり、
産前私を楽しませてくれていたものも、恐る恐るだけれど
少しずつ、色々なものを精神的にも物理的にも手放してみたら、
良い意味でだんだん余裕がでてきたんですよね。

うお〜こんなんじゃダメだ〜って焦ることが減って、
ちょっとずつ、もう産前とは違うんだということを自覚していったのかもしれません。
うん遅い。遅いけど、気づけたからよし。

「少しずつでも産前の自分を取り戻す」
「少しずつでも産前やっていたことをやれるように」
と無意識で考えてたのが、
「産前に戻れるわけがないし、戻ろうとしなくていい」と素直に思えたんです。

飲み歩いたり、奮発して大人なお店に行ったり、海外行ったり、好きなだけ仕事したり、人に会ったり、遊んだり、スポーツしたり、美容したり、キャンプしたり、クライミングしたり…という日々が、2005年からのこのブログにもたくさん綴られています。

もちろんその頃やってたことは全部すごく楽しくって、
ずっと続けていられる状況なら、今も楽しんでいたことばかりだとは思いますが、
出産してなくても違う理由でやめてたかもしれないし、
継続してないからといって、それまでやってたことがなくなるわけじゃない。
あの頃の私の続きが、今の私であることには変わりはないし、
継続していなくても、蓄積したものは確かにあると思います。


いまは何をやっていても【お母さん】と兼業している感覚です。
家にいたら、こどもたちが微笑ましく遊んでたとしても
1秒後には喧嘩が始まったり、すっころんで鼻血出してたりするので、
常にアンテナを張っているから、寝かしつけるまではどこか緊張しているし、
実際一緒に寝落ちすることもほとんどです。

仕事以外で子供と離れられる時間ができたらそのときは、
子供のための情報(どうしたら野菜を食べるか、気になる病気、習い事、子供服、絵本やおもちゃ、誕生日やその他のプレゼントの下調べ…その他諸々)をネットでチェックしたり、
おむつやおしりふきや消耗品を注文したり、
週明けの園の準備や行事に持って行くモノのチェック(それでも忘れ物します)
家での準備が万端だとしても、お迎え行って帰宅後に
保育園から「おカバン持ち帰ってません」と電話が来たことは
この1年半の間に3回(先週金曜日に3回目のお電話が…)。

あからさまに老けてきた自分の美容や健康にも力を入れたいところなんですけどね。
ちょうど肌寒くなって踵がガサつきはじめるころですが、
昔のようにピーリングジェルでマッサージして良い香りのオイルを擦り込んで…とか
そういうのね、無理だしね!今それをやりたいかというと
「そういうんじゃないんだ!手っ取り早くこれを解決したいんだ!」と
ダサいパッケージの「なめらかかと」をグリグリ塗る日々です。
(小林製薬らしい素晴らしすぎるネーミング。オイル塗るより効きます!)

上の男児が4歳を超えたあたりから、
クレヨンしんちゃんの世界がまんま家で繰り広げられ、
ただ会話してるだけでも「ギャハハ!」と(私が)爆笑する場面が増えていきました。
私は虫が超苦手なのですが、
息子は素手でセミをパシーンと捕まえて手のひらの中でブブブッブブ!!と暴れてても「ワハハ!!」と笑っている猛者。彼を楽しませるために今年はザリガニ釣りや昆虫博にもでかけました。
絵ばっかり描いて遊んでた私の知らない世界を色々見せてくれる人として、
とても尊敬しています。

そして下の子の女児力・妹力よ!
2歳にしてパパもお兄ちゃんも懐柔しまくり。上手い。色々上手い!
私は祖母と母と私と妹というアマゾネス家庭で育った上に、甘えられない長女気質で
色々女子をこじらせまくっていたので、ものすごく新鮮で憧れる!
どうぞまっすぐ女子街道を突き進んでください!
そして多少こじらせたとしても、それはそれで楽しいときもあるから無問題だよ!

こどもたちが生まれて、
なぜか自分以外のものにぐるぐる振り回されているような不自由を感じていた頃は、
「できてたこともやりたいことも、なんにもできなくなってしまったなぁ」
と思ったりしたけれど、そんなことはなくて、
こどもたちがいるからこそ頑張って新しく出来るようになったことや、
知らなかったことを知れたり、違う視点で考えたりするようになってたんですよね。

そもそも「子育て」という壮大な新しいことが始まってたんでした。

世の中の、特に2歳以下の「とにかくお世話が必要な儚い生き物状態」の
お子さんがいるお母さんたち、すごく大変だと思います。
頑張ってくださいね。勝手に応援しています。

私も頑張ります!


今年も花火

カテゴリ:
梅雨明けも早かったですが、えらい猛暑ですね!
みなさん夏満喫してますか?

先月末に、今年の夏に間に合うポワソンドールのご注文のお品を
まずはすべて発送できたことに安堵しています。
そして様々なSNSやブログなどでポワソンドールの着姿を拝見させていただいてます!
届いた方、ぜひたくさん着てくださいね!

楽しそうなみなさんの姿を見ては
「素敵だな」「かわいいな」「嬉しいな」「ありがたい…」と、
何から伝えればいいのかわからないまま時は流れて
浮かんでは消えてゆくありふれた言葉だけ(BY小田和正)な日々です。

ポワソンドール感謝祭の東京屋形船についてと、
これからの大阪屋形船についてはまた改めて記したいと思ってます。
なんとなくこの夏が終わらないと、うまく言葉にできる気がしないのです。うん。

そして私も着られました!
今月1日は江戸川の花火大会でした。今年はポワソンドールの金魚尾ひれ(白)を着ました。
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やっぱりこの柄が好きです。
キモノを好きになってから、ずっと欲しいと想像していた柄の浴衣を、
9年前に型紙を彫って形にして、その翌年からポワソンドールをはじめて…
年を経て似合って来ているような気がします、なんとなく。

ご近所までのお出かけなので、シンプルに浴衣と帯のみ。
でも着付けと姿勢だけは気をつける!

夕方にみんなで着替えて近所の商店街の出店でちょっとずつ買い物して、
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かき氷を食べたり(商店街の通りは河川敷に向かう人でほぼ一方通行状態なのですが、ちょっと脇道に入るといつもながらの静かな街)
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帰る途中に蝉の羽化!初めて見たー!
薄青く光る液体が羽に広がっていく様子…美しい…!
このあと息子が「採りたい!採りたい!」と言って泣いたけど、
この蝉はあなたが生まれるよりずっと前から土の中で生きてたのです!ダメです!
(ファイナルした蝉と抜け殻はバケツの中に大量にコレクションされ続ける日々ですが…)

帰宅してからは大人は浴衣はもうパパッと脱いで、宴の準備して、花火!
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満喫!

後日、近所のおばさまに夫が朝挨拶したら、
「ご家族で浴衣着てお出かけしてらして、本当に素敵だったわねぇ!」と褒められたとのことで、とてもうれしかったです。
どんなときでもイベントにあわせた装いを纏うというのは、短時間でも気分がアガりますよね!

ほんとにここ数年は仕事で着る以外、その短時間の浴衣でさえ、着る余裕が自分の中のどこにもなかったので、こうしてふつうにパパッと着られることだけでも本当にうれしいんですよ。

浴衣は7月8月季節限定の衣服。
だからこそ浴衣と、暑い夏の思い出が色濃く深く刻まれる。
良い衣服だなぁとしみじみ思います。

今年はもう着る予定がないので夫の浴衣は早々に洗いました。
自分のはシーズンオフに出します。

着用後のお手入れにつきましては
よろしければポワソンドールのこちらのページもご参考ください。基本的にはクリーニング推奨です。
お手入れについて

今月末は大阪屋形船!
楽しみ!!暑い暑い夏2015を楽しみましょう!

★Poisson d'or おやすみ前の最後の展示会★

カテゴリ:
名称未設定
いよいよ来週、5月15(金)16(土)、ポワソンドールおやすみ前の最後の展示会が
東京・青山展示室401からスタートいたします!

毎年ワイワイと楽しく過ごしてきましたが、先日お知らせしました通り、
ポワソンドールは今年の活動をもちまして、しばらくおやすみさせていただきます。

なので、本当に皆さんとお会いしたい!
浴衣の展示会といっても、いつも通りフリーダムな空間です。
「その辺に腰紐あるから、セルフでどうぞー」「着られない人は声かけてね〜」
という緊張感のないスタイル。

お客さまも気軽に色々試着できますし、
なんか毎年お客さま同士でも「それ似合う!」「いいっスね…」とか始まるので面白いです。
私らも「それは違うわ、次!」「それだ!」と、ワアワア言いながら、
ときにペットボトル茶を片手に菓子を頬張りながら…というゆるさで今年も楽しみたいと思います!
こんなゆるゆるでやっているというのに、
なぜか毎年オシャレな可愛い女子がワンサカやってきてくれて、
「なんでこんなにポワのお客さんはオサレなんだべか…?」「なんでじゃろ…」と
我々いつもドギマギしながら感激しているんですよ、本当に。

【突然ですが、ここで去年の展示会の思い出をぶっ込みます】
お客さまがサマーレオパードを羽織った瞬間に「これだ…!」という表情になり、
こちらを振り向いたので、私も(それです…!)とコクリとうなづくだけで決まったというね…!
身に纏うものって、そういう言葉はいらない瞬間、ありますよね。

すごい女子女子しい空間で楽しいので、ぜひぜひ遊びに来てください!

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●5月15(FRI)16(SAT)
場所:青山展示室401
時間: 15(FRI) 13:00〜19:00
     16(SAT)11:00〜17:00

東京都渋谷区渋谷2-5-9 パル青山401
渋谷駅から徒歩10分
青山展示室401地図
青山通りを表参道方面に直進、スターバックス手前右折
2階にインド料理屋さんが入ったビルです

そして6月はパリ…じゃなくて大阪展示会!

またあの素敵空間、アヴェリ ド ソワで展示会をさせていただきます。
アヴェリはパリですよね。
なのでパリで展示会と言っても過言ではないと思うんですよ!(わりと本気)

●6月5(FRI)6(SAT)
大阪アヴェリ ド ソワにて受注展示即売会開催!


場所:AVALEZ de SOIE
時間: 5(FRI)13:00〜19:00
    6(SAT)11:00〜17:00


〒 550-0014
大阪市西区北堀江 1-21-11-1F

電車でお越しの方へ
地下鉄西大橋駅より徒歩1分・地下鉄四つ橋駅より徒歩6分


ああ本当に楽しみ!!
みなさまのご来場をこころよりお待ちしております!!!


全日程・デザイナー2人とも常駐しています。
東京・大阪共に会場ではカードはご使用いただけません。
現金か1週間以内のお振り込みでお願いしております。
ご協力をよろしくお願い致します。

これからのポワソンドールのこと

カテゴリ:
poissondorlogo

春が始まり、今年も大人のための浴衣ブランド・ポワソンドールが発動しました。

ポワソンドールはおしゃれが好きな大人のために、上質で、可愛くて、
「これが着たい!」と思える浴衣を作りたい!と、
イラストレーターのハセガワ・アヤと一緒に立ち上げました。
今年でなんと8シーズン目に突入しました。


とても小さな、ミニマムロットでしか作れないようなブランドにもかかわらず、
たくさんの本当におしゃれで素敵なお客さまに恵まれ、
たくさんの素敵な媒体に載せていただき、
「いつかポワソンドールの浴衣を着たい」と憧れてもらえるような、
本当に素敵なブランドに成長させていただいたこと、心からありがたく思います。

みなさんがポワソンドールの商品を、心からウキウキしながら身につけ、
真夏の金魚のようにキラキラとお出かけされている様子を
SNSやブログなどでたくさん拝見することができました。
本当にまぶしくて、うれしくて、
「こうやってキモノや浴衣を楽しむ女性を、もっともっとウキウキさせたい。
お客さまと一緒に一緒にドキドキ・ワクワクしたい」という気持ちで続けてきました。
たぶん、私たちのその気持ちも、作り出すものにも空気のように纏われ、
一緒にお届けてきているはず、と信じています。

私たちはポワソンドールが大好きで、
ポワソンドール大好き!と言ってくださるお客さまのことも大好きで、
だから、みなさんと同じように、
これからもポワソンドールをドキドキしながら続けたいと思っています。


なので、本当に、勝手ではありますが、
2015年で一度、ポワソンドールとしての活動に、おやすみを頂きます。



理由は
ゆとりを持って
私たち自身が
ポワソンドールの活動を楽しめるようにしたいから


私たちが楽しむことそのものが、
このブランドの根幹にあるものだからです。


この8年の間に、私は産休や育休としてまったく動けない期間がありました。
ふたりの子供に恵まれましたが、子供の可愛さとは別次元で、
家族が増えたというより、私には「仕事」がひとつ増えたのだと、今は思います。
母業は自分が想像していたよりもずっと過酷で、つらくて、
驚きと緊張と心配と不安の連続で、そんな「仕事」をしながら、
実際の「仕事」であるはずの創作活動は、パフォーマンスとしては
3割にも満たないような仕事ぶりだったと思います。
頑張っても、頑張っても、それくらいにしかならないのは、
とても辛いことでした。

その間もアヤさんは新作を作り、
関西での展示会を続け、
職人さんと打ち合わせて…
本当に色々なことをカバーしてもらいました。

いままでふたりで10:10で、
おもしろいこと、楽しい事、大変な事も対等に割り振っていたからできていたことを、
これからも毎年同じレベルで維持しようとすると
頑張っても3しかできない私。
その分17頑張ろうとするアヤさん。

このままではお互いに「楽しい・おもしろい」と思うことより
「申しわけない・苦しい」とか
「大変・しんどい」と思うことが増えていってしまうと思いました。
これは違う、ポワソンドールはそういう気持ちで続けるものではないと思っていました。

今年、思い切ってアヤさんに相談しました。
アヤさんは「少し休もうか」と言ってくれました。
やめようか、ではなく「休もうか」と言ってくれたこと、うれしくて泣きました。

ふたりとも、ポワソンドールが好きだから、無くしたいとは思わない。
ポワを好きだと言ってくれるお客さまのためにも。
もっとちゃんとふたりで一緒に楽しんで、
ゆとりを持って、このブランドと向かい合っていきたい。


本当にわがままではありますが、一旦お休みをください。



ポワソンドールを
またいつか始めるために。



お休みの後の再開の時期は今は未定です。
再開後は例えば、新作の発表や展示会は数年に1回とか10年に1回かもしれません。
まだ本当になにも考えていません。

お互いに、注文の多いキモノ店とハセガワ・アヤで新しいモノは発信していきます。

ポワソンドールはそれぞれの活動の中で、じっくり培ったものを合わせて
またポワらしい世界観を表現できる素敵な場所として、
残しておきたいと思います。

毎年楽しみにしてくださっていた方々にも、
ご理解いただければ幸いです。
何卒よろしくおねがいいたします。



ということで!!
私も2015年の夏は、できる限り(良い意味で)無理させてもらいます。
借りられる手は全部借りて、いろんな人にお世話になって、
全力でポワソンドールを楽しもうと思います!

皆さんもぜひ、おもいきり楽しんでくださいね!!!



たくさんの感謝を込めて


poisson d'or (ポワソンドール)   madoka



ハセガワ・アヤより(BLOG)

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